毎月めぐみ保育園より、子どもたちの様子や園長の感じた内容をお届けします。

また、八王子で無差別殺人が起こりました。犯人は「誰でもよかった。」と言っています。それでは防ぎようがありません。秋葉原の事件もそうですが、犯人の言動に共通していることがあります。それは「誰も話を聞いてくれない。」「親も何も聞いてくれなかった。」と言うことです。勿論、二人とも大の大人なんですから「甘えるのも、いい加減にしろ。」と言いたいところです。しかし、もう少し考えてみると犯人の問題だけとは言えない、現代の社会的病理と言える問題もあると思います。犯したことは、犯人の責任ですが、私達も少し考えておかなければいけない事があると思います。それは我々の社会にコミュニケーションの欠如、人間関系の崩壊があることです。
以前、家出をして水商売をしている若い女性にどうして今の仕事をするようになったのか聞いた人と話す機会がありました。女性は汽車を降り、上野駅の構内をふらついているときに、一人のおじさんに話しかけられた。そのおじさんは喫茶店で女性の話を良く聴いてくれた。その結果、女性はおじさんを「信用できる人間」と勘違いしてしまい、ヤクザのルートで水商売の仕事をさせられた、と言うことでした。
カウンセリングの技法に「受容・傾聴」がありますが、ヤクザは正に「受容・傾聴」の技法を駆使し女性を騙していたのです。
私もそうですが、親はつい「子どものため」と思い、頭ごなしに物を言う傾向にあります。この文章を書いていて、思うことは反省ばかりですが、誰よりも聞いていたつもりが、「お父さんは、いつも頭ごなしに物を言う」と言われることが何回かありました。親が、真摯に子どもと向き合うことは大変難しいと思います。
しかし、コミュニケーションのとりにくい社会になっている今、家庭内からコミュニケーションを取ることを提案いたします。先ず、夫婦間で、そして親子間で、如何でしょうか。
内省ですが、私も子どもとの間で、頑張ってみます。

